大型自動二輪車の免許に関する道路交通法改正
2021/04/27
令和元年(2019年)12月1日に大型自動二輪車免許の改正が行われました。
今回の改正によって何が変わるのか!
それでは、詳しくご紹介したいと思います。
AT限定大型自動二輪車免許で運転出来る自動二輪車
法改正前の運転出来る自動二輪車
エンジンの総排気量が650cc以下のクラッチ操作が必要ない自動二輪車(スクーターなど)を運転することが出来ました。
法改正後の運転出来る自動二輪車
法改正後はエンジンの総排気量の上限が撤廃され、今までAT限定大型自動二輪車免許をお持ちの方も特別な手続きなしで排気量の制限を気にすることなく、すべてのクラッチ操作が必要ない自動二輪車(スクーターなど)を運転することが出来るようになりました。
大型自動二輪車免許が必要な自動二輪車
エンジンの排気量による免許の区分には変更はなかったのですが、モーターの定格出力による免許の区分に変更がありました。
法改正前の電動バイクの免許区分
●モーターの定格出力が0.60kW以下のもの・・・原動機付自転車(原付)免許
●モーターの定格出力が1.00kW以下のもの・・・小型限定普通自動二輪車免許
●モーターの定格出力が1.00kWを超えるもの・・・普通自動二輪車免許
上記のようにモーターの定格出力が1.00kWを超えるものは、すべて普通自動二輪車免許で運転することが出来ましたので、大型自動二輪車免許は必要ありませんでした。
法改正後の電動バイクの免許区分
●モーターの定格出力が0.60kW以下のもの・・・原動機付自転車(原付)免許
●モーターの定格出力が1.00kW以下のもの・・・小型限定普通自動二輪車免許
●モーターの定格出力が20.00kWを以下のもの・・・普通自動二輪車免許
●モーターの定格出力が20.00kWを超えるもの・・・大型自動二輪車免許
上記のように法改正後、モーターの定格出力が20.00kWを超える自動二輪車は、大型自動二輪車免許が必要になりました。
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代表的な電動バイクの一例
YAMAHA E-VINO
定格出力 : 0.58kw
トランスミッション : AT
必要な免許 : 原動機付自転車(原付)免許
HONDA PCX ELECTRIC
(法人企業、個人事業主、官公庁に限定したリース専用車)
定格出力 : 0.98kw
トランスミッション : AT
必要な免許 : AT限定小型限定普通自動二輪車免許
Vespa Elettrica
定格出力 : 4kw
トランスミッション : AT
必要な免許 : AT限定普通自動二輪車免許
BMW C evolution
定格出力 : 19kw
トランスミッション : AT
必要な免許 : AT限定普通自動二輪車免許
ENERGICA Ego・Eva
定格出力 : 107kw
トランスミッション : AT
必要な免許 : AT限定大型自動二輪車免許
Harley-Davidson LiveWire(日本未発表)
定格出力 : 78kw
トランスミッション : AT
必要な免許 : AT限定大型自動二輪車免許
おわりに
今回の改正は、電動バイクの高出力化に対応する免許区分の改正が中心でした。
今後、排気ガス規制対策として増えるであろう電動バイク。
皆さんはエンジンとモーターどちらのバイクを選びますか。
以上、「大型自動二輪車の免許に関する道路交通法改正」でした。
みなさんの参考になれば幸いです。